2017年7月30日 shotom 0Comment

『背筋を伸ばすと、からだをいためる』

私がこの17年、たくさんの人をみてきた経験から、結論として思うことです。

一見、よいように思える、背筋の伸びた姿勢は、実は骨格や筋肉にとっては負担が多く、からだの冷えや浅い呼吸、腰痛などを引き起こします。

昔は、学校で背中に定規を入れらて、まっすぐな姿勢を取らされていたそうです。背中を一直線にピンと伸ばした状態がよい姿勢であるという考え方は、今でも多くの人が信じていると思います。こどもの頃から何度も何度も言われることで、本当のことのように思い込んでしまっているのです。

ファッション誌や健康に関する雑誌などを開くと、出てくるのは上に伸び上がってお腹がほっそりと平らになった状態か、ぐっと縮こまって筋肉を強調したような状態の写真ばかりで、ヒトの本来の姿として参考になりそうな姿勢はほとんどみられません。

筋肉を使って上に伸び上がり続けることができれば見た目も綺麗で健康でいられる、というのは幻想でしかありません。人間のからだはもっと柔軟性に富んでいて、緩やかな状態、つまり緊張が少ない状態からほどよく制御された緊張状態に移行するときに最も大きな力を発揮します。

人間のからだは本来、立体的であるため、伸び上がって平らになった胴体は、私からみると不自然に見えます。背骨にしっかりとからだの重心を据えると、やや後ろ重心になりますが、実はからだの中心はお腹の中心ではなく、背骨の中心です。からだをひねることをはじめとする、複合的な動きのベースとなるのは主に胸椎と腰椎の動きなのです。

ですから、ぺったりとしたお腹よりも、後ろ重心で円筒形の引き締まった立体的なからだの方が私からみるとより自然で、力があり、美しいと感じます。

「背骨を伸ばさない生き方」は、悪い姿勢のお手本ではなく、自然で力の抜けた、また必要なときに力の入れられる姿勢です。背中が綺麗なカーブを描くことで、スーツのシルエットは立体的になり、お腹の調子はよくなり、腰が疲れにくくなり、ハートが開いて深い呼吸ができるようになります。

背骨を伸ばさない姿勢は、SOURCEなどのセッション、インナータオプラクティス(ITP)で教えています。