2018年7月11日 shotom 0Comment

親子関係の相談を受けたときによくする話があります。それは、「親と子は別の惑星からきた異星人」であるということです。

惑星が違うということは、言語も違うし、習慣も文化も価値観も違います。その二人(時にはもっと多くの異星人!)が一つ屋根の下に暮らすのですから大変です。親子の関係をどのようにしたいか、どうしたらよくなるかということを考える前に、まずはじめにそのことをお互いに理解しておくことが関係構築において重要なのです。

親子は肉体的には繋がっているのでそのことが物事を複雑にしています。姿形が似ているからといって中身も似ているとは限りません。肉体は似ていても魂は別の星からやってきていると思って、全く別の存在としてお互いを認識することが大切です。そうすることで多くの思い違いや必要のない期待と絶望のループから抜け出すことができます。

肉体が似ていて魂が別々であるのは生命を維持する仕組みによるものです。

もし親と子が肉体も中身もそっくりだと、家族が俄然居心地がいいので離れる必要がなくなります。そうすると近親縁者での交配の可能性が高まり、種としては衰退してしまいます。しかし外見が似ていても中身が全く違うと、生き方も価値観も違うので子どもは独立できるようになるとさっさと家を出て自分にとって居心地のいい場所をみつけてそこにいる人と暮らすようになります。そうすることで別の種との交配が促進されて生物として強くなり生き残りやすくなるのです。

子どもが成長して大人になるまでは、親と同じ環境で生活するので肉体的な特徴や内臓の機能の特性が似通っている方が成長しやすく安全です。親が食べている食べ物で元気に育つことができるので体が成長するための期間、主に幼児期と少年期においてこれはとても重要なことです。ですから肉体的にはDNAを通じて同じような身体的特徴をもつ体を手に入れるようにできています。子を宿したとき、母と子は完全に一体ですから、そこから全てを共有する協同生活が始まり、その延長上に幼児期、少年期があります。

やがて自我が発達すると親子で全く違う考え方になり、お互いに信じられないと思うようなこともでてきます。これも生物としてはまっとうなことです。ずっと一緒にいると種としての生存能力が下がるので自我の発達と同時に子どもは親と離れる準備をしていきます。13歳の頃にエネルギーの産生がミトコンドリア系に落ち着いていくので、その頃には価値観の違いでけんかになることもでてきます。この時にはお互いの魂が別の星からきたこと、地球に住む生物としては価値観が違う方が都合がよいということを自覚した上でけんかをするのが大切です。

けんかがよいというわけではありませんが、この価値観のせめぎ合いが子どもの人生に大きく影響します。どちらかが我慢すると(母親が我慢するケースが多いかもしれませんが)その関係性を未来のパートナーにも求めるようになります。つまり子どもが我慢して過ごしたら大人になってからもパートナーに対して我慢するようになり、親が我慢していたらパートナーにも我慢を強いるようになります。健全でないパートナーシップはこの少年少女期の親との関係が主な原因です。

では親子の関係性に問題が生じたときには実際にどうしたらよいのでしょうか。

自分が他の星からきた存在、つまり異星人と一緒に暮らすのを思い浮かべてみましょう。食べ物は明らかに違いがあるでしょう。なにか、自分が食べないものばかり食べるかもしれません。そのときに、おいしそうに食べている姿、食事と体の影響を理解した上で元気に過ごしている姿を見たら、それはそれでよいと思えるかもしれません。時間の使い方、考え方も違う可能性があります。自分が5分でできることを、20分かけてできたりできなかったり、途中で放り出したりするかもしれません。しかし、自分は慣れているので早くできるというだけで、相手は重力や酸素の濃度、なにからなにまで違う中でチャレンジしていると思ってください。重要な事はできるかできないかではなく、どちらに進んでいるかと、プロセスを楽しんでいるかです。そのうちにできるようになるかもしれないし、全くできないかもしれません。できない場合にはどうしたら解決できるかを一緒に考えましょう。

日常的なあらゆる事について、文化的にも価値観も生活環境も違うということを前提に話をしましょう。子どもの側からも同じようにアプローチするのが効果的です。そうするとまるでなにかの因縁のようにもつれていた親子の関係性も、徐々にほぐれていきます。

家族が一つ屋根の下で暮らすのは、価値観の違う人同士がどうやってちょうどよい距離感で暮らせるかを学ぶには最適の場所です。けんかしそうになったら、お互いに別の星からきていること、あと何年かは一緒に暮らさなくてはならないのでそのためにどうしたらよいかを一緒に考えることを最善の方法として提示してください。親が提供できること、そして子どもが提供できることを両方から提案して、実際に提案を実行するとそのときの問題がどの程度解決するかを話し合います。100%の解決はほとんどないという前提もお互いに了承しておくとよい事の一つです。国際問題にしても、社会問題にしても、現実的に100%解決する事はまれです。そのことをはじめから理解する事で頑なになることを防ぐ事ができます。

日常的な細々としたことをお互いに提案して円滑に生活が進められるようになると、その後はどこで暮らしても同じように価値観の違う人とでも一緒に暮らせるようになります。逆にこの体験がないと、人が一緒にいるようになるには誰かがどこかで我慢しなくてはならないのだ、というような偏った考えを持つようになります。

親子は異星人同士で、肉体は似ていても考え方や価値観は違うということをお互いに理解することは円滑な親子関係を築く上で最も重要な事柄です。

そして、お互いの違いを理解した上で一つ屋根の下に暮らせる智恵を身につけたら、今度はその智恵を使って恋人やパートナーと暮らします。今度は肉体は違っても意識や価値観が似通った人と暮らすので肉体的な違いを智恵を使って生めればよいので割合と簡単なはずです。もちろん、肉体も考え方も全く違う者同士で惹かれ合うこともあります。その時は智恵を総動員して工夫して暮らしていきます。

子どもが産まれたり養子を取ったりしたらその子は異星人だと思ってください。全く違った考えと全く違った価値観を持っている宇宙からきた存在として接します。そしてなるべく早くその方針を伝えましょう。そうすることで子どもが親に気に入られようとして親のまねをすることがなくなりますし、自分は自分の生き方をしていいのだという自己肯定感や世界に対する安心感が生まれます。

親子は異星人です。お互いの頭の中を理解することはできませんが違いを認めることはすぐにできます。お互いに違いを認めることが良好な関係性の構築に繋がります。いちいち感情的になることはお互いに求めていませんしその必要もありません。歓びを分かち合う関係性であるには、全てを理解して同じ価値観を持つ必要はなく、ただお互いの違いを認識して価値観を認め合うことが重要なのです。

 

あまりに感情的になってしまうときは、歓びのアルケミーという感情のワークを行って過去の大きな感情の波を自分の体と一体化させましょう。

https://www.eighthlite.com/inner-peace