2018年10月7日 shotom 0Comment

人間には3つの種類の怖れが存在します。それぞれの対処法は異なりますが反応はほぼ同じなので大抵の場合、怖れは一つの経験として格納されてしまい、怖れが積み上がる事はあっても減っていく事は少ないものです。

今回は三つの怖れをそれぞれについてどのように対処すると怖れが堆積せずにむしろ減らしていく事ができるかを紹介します。

最初の怖れは、原初の怖れともいえる恐怖症、DNAに組み込まれたようなものです。たとえば、ヘビを見て怖くなる、などは哺乳類がヘビに食べられていたというご先祖様の記憶を蘇らせて怖がっているということです。このような怖れは一般的に「情動反応」と呼ばれるもので、ライオンに襲われた事がない鹿が初めてライオンを見ると怖がるような反応として知られています。

人間がよく怖れるのはヘビなどの爬虫類や昆虫です。昆虫は割合と小さいのになぜ怖がる人が多いのか分かりませんが、太古の昆虫には2メートルのムカデとかもいたので人類の黎明期に襲われたりしていたのかもしれません。

今回は潜在的に恐怖を感じるもの、ヘビに対する恐怖や高所恐怖症、閉所恐怖症などにも通じる対処法を説明します。

ヘビ対策としては、最初はひもを用意します。ひもでもいきなり飛び出てくるとヘビのように思えて驚くことがあります。その恐怖は自分の身を守るための重要な感覚です。

それを体感した上で、ひもを握って、「これは動かないから安心だ」と言います。自分で言葉に出すのが大事です。ここで注意したいのは「ヘビではないから安心だ」とは言わないという事です。この情動的な恐怖は、ヘビのように見えるもの全てに反応しています。ですから「ヘビのようだ」と認識されると全て恐怖の対象なので、「本物のヘビであるかどうか」は重要ではないのです。ひものケースでは、動かないから安心であるのは本当なのでそのように自分の脳に伝えます。

毒のない子ヘビなどに徐々にステップアップしていきます。最初は恐怖を感じます。それは大切な感覚です。恐怖を感じなくなると、無謀になり、生命を失う可能性が高くなりますから、恐怖感は大切です。しかし、恐怖で動転しないようにする方法を身につけておく事が重要なのです。

子ヘビを見て恐怖を感じたら、「かわいい」と言います。無理でも言います。どんな種族でも子どもはかわいいものです。

次は普通のヘビ、毒のないヘビです。実は日本のヘビの内75%は毒がありません。ですから基本的に自分より小さなヘビに出会ったときに毒にやられる可能性は25%です。自分より大きなヘビの場合はあきらめるか短刀を持ったまま飲み込まれて中から出てくる物語を思い出しましょう。究極は、「私の肉体がどうなったとしても魂は一ミリも傷つかないから大丈夫」です。

普通のヘビに出会って恐怖を感じたら、その後に「大丈夫」と言います。そして、「距離をとって襲われなければ大丈夫」、「75%は毒がないから噛まれても大丈夫」、「噛まれたとしても血清を打てば大丈夫」、という感じに次々に大丈夫を裏付ける内容を話します。

口から出任せでもいいです。「このヘビはご飯を食べたばかりで眠くなっているから大丈夫」とか、「このヘビは結婚したばかりでハッピーだからおそわないので大丈夫」など、何でも構いません。いろいろな視点から「大丈夫」であることを話すと、脳は本当に大丈夫だと思い始めます。

経験には、始まりと終わりがあります。

ヘビに出会うという経験も、始まりと終わりがあり、どのように終わるかがとても重要なのです。

始めよければ終わりよしという言葉がありますが、人間の体験と感情という観点からすると、終わりよければ全てよしなのです。

脳にとって重要なのは恐怖体験ではなく、その後に「でも大丈夫」と思えたかどうか、もっと言えば思えなくてもそのような行動ができたかどうか(この場合は発話としての行動)が最も大きく影響を与えるのです。

森の中でヘビに出会ったときに驚いて走って逃げてきたとします。そうすると脳にとってはヘビに対する恐怖は残ったまま、逃げたからヘビと出会っても大丈夫だったという事になり、次回も逃げることになります。脳は一度選択した体験によって強化されますから、いつまでも逃げる事になってしまいます。

ヘビに出会ったときに(あるいはわざとヘビを目の前においたときに)恐怖を感じてから、「このヘビは襲わないから大丈夫」「噛まれても私だけは生き残るから大丈夫」とか、何でもいいので「大丈夫」と口にしてから逃げると、次回は「恐怖」のすぐ後に「大丈夫」がやってくるようになります。順番を脳が覚えるのです。ですから、思ってなくても口に出して言うという事がとても大切なのです。

ヘビだけでなく高所も閉所も同じようにして平気になる事ができます。いきなり過激な環境だとショックが大きくて混乱するので簡単なところから少しずつプロセスを進めるのがよいでしょう。少し怖いけど大丈夫かも、という位の場所を選んで脳に大丈夫をインプットしていきます。一緒にいる人がいたら、できるだけ楽しく過ごせるように話しかけて、さまざまな観点から「安心」「大丈夫」を脳にインプットできるよう促してきます。

 

ちなみに私は20年前に目黒の道ばたで巨大な昆虫に出会った事があります。

ある夜に不動前の住宅街を帰宅する途中、気分もよくて鼻歌でも歌っていたかもしれません、街灯の少ない夜道を普通に歩いていたら、鼻柱の上の方をがしっといきなり掴まれました。

右三本、左三本で合計六本の確かな感触でした。。。

目の前が何かで覆われたように見えなくなって、、、笑

「おおっ」

と声を上げると、

ばさっばさっという音と共に、目を何かではたかれて、、、

「おわーーーーーー!」

と絶叫してその瞬間にわかりましたよ。笑 巨大な蛾だって。笑

目の中に粉は入るわ、恐怖で体が身震いするわ、かなり動転してました。

このまま失明するかと思うくらい、ばさばさ鱗粉が目に入りましたから。

夜道で巨大な蛾に顔を掴まれる体験、恐怖です。ほんとに。

皆さんも夜道を歩くときは気を付けましょう!笑

この恐怖を克服するには、、、

まず蟻に顔を這ってもらうところスタートでしょうか。
絶対にやりたくないです。笑